アインラーゲン仕様 オーダーラスト製作講座を見てきた。フットペットってなに?
前回の続きから。
アインラーゲン仕様 オーダーラスト製作講座を見てきた。中敷きってお金になりそうだな、と | レポート | シューネクスト
つぅか、フットペットってなんですか、古瀬先生??
古瀬先生「フットペットってのは靴につける中敷きよりもより高度な補助具的なものです。
例えば、、、これを見てください。
これは右足の右部分に病気なりで欠損が起きた人用のフットペットです。
この木型を載せている台、これがフットペットです。
これを履くことで靴をはき、歩けるようになるわけです。」
「これは実際にこのセミナーで作ったフットペットです。
事例としては『足に障害を負い、常時つま先立ちじゃないと歩けない』という人用のフットペットですね。
傍目からはフットペットをつけているように見えないでしょ?
でも、、
わかりますか?
靴の上にある拳のような部分がほんとのかかと部分です。
常時爪先立ちでも大丈夫なように補助をしているわけです。」
!!ぱっと見ではわかりませんねぇ
「そうです、そういう心遣いがとても重要です。
例えばこれはボクが仕事として行ったサンダルの中敷きです。
サンダルの爪先部からベージュ(白っぽいの)が出ているのをイヤがるお客様は少なくありません。 だから、ちょっと1工程。
中敷きの先にアッパーと同色の革を貼るのは靴メーカーでは常識です。
だからアッパー部分からつま先まで色が自然に流れています。
特に足趾に問題を抱えるお客様は爪先が目立つ事をイヤがりますので、常にお客様の気持ちになって…ですね(^^)」
「こういうフットペットも木型から型紙を作り、実際に作ってみます。
このフットペットを使って靴を履くわけですね」
??古瀬先生、この一番下のは恐竜の骨?
「何を言うんですか!
足先端部分がすべて欠損しているお客様も靴業界にはいます。
そういう時には下のようなフットペットを作ります」
えっ!じゃぁもうこのフットペット自身が足みたいなものじゃないですか
「そうですよ。
もちろんこれらのフットペットを使えば市販の靴が履ける、というわけではありませんが、歩くことが可能になるケースもあります。
靴職人は引き出しはタクサン持っておき、それを必要に応じて引き出すわけです。
ドイツでは靴職人は半医半商と言います。
商売半分お医者のような医療的なことも半分行う、という事を意味します。
こういう技術もとても大切で是非学んでもらいたい技術であり考え方ですよ」
お忙しい中ありがとうございました。
需要の高そうな技術であり、見ていて飽きませんでしたわ
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