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型紙セミナーを見学してきました。
初級はフェイクモカシン、上級は袋モカシンの型紙を作ります。

モカシンってモカシンでしょ?簡単そうに見えますが??( ´,_ゝ`)プッ

古瀬先生「何を言うんですか!
実際に革からモカシン作るのは簡単ですが、型紙は難しいですよ。
どれくらい難しいかじっくりと叩き込んであげましょう」( ̄ー ̄)ニヤリ

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本日の型紙セミナー上級コースは、リアル モカシン(全袋式)パターンでした。

古瀬先生「僕がエスペランサ靴学院生だった時代(28年前)は、浅草の職人さん達に「袋モカシンを教えて下さい!m(__)m」と言うと、「オメぇには10年早ぇ~んだよっ!( ̄^ ̄)」と教えて貰えませんでした。

何が10年早いもんか! 職人さんは、何かにつけ自分のテクニックに値打ちを付けたがります。 …だから、あの日の悔しさを胸に、今、10年早いだろう若達に高等テクニックをガンガン教えています!」

フェイクモカシン

「初級はフェイクモカシンと呼ばれるつくり方です。
袋モカシンとは違い釣り込み式のモカシンです。
通常の靴と同じように甲革(アッパー)としたの底部分に分けて作り最後に合体します。」

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出来上がったら見た目同じゃないの?

「見た目的には同じですよ。

ですが袋モカシンはふんわりとした柔らかさが出せます。
吊り込み式ではこの柔らかさは出ません。

が、フェイクモカシンでもこのようにシャーリングをつけることで柔らかさは出せますね。
シャーリングをつけると足あたりが良くなり、馴染みやすくもなりますね。」

袋モカシン

「上級コースは袋モカシンと呼ばれる型紙を作ります。
袋モカシンは底面からあわせて上にむかってシワなく作るのが難しいですね。」

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出来上がったら靴に見えるけど、型紙だけみるとまったく靴に見えませんよ?
なんだ、この形状は??

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「なんせ袋なんでねぇ(・o・)
袋モカシンは底から上のびるように作っていきます。

型紙を見てもわかるように底面から上に向かって継ぎ目がないので足馴染みがよくなっています。

実際に裁断後にモカシンを製作するのはそれほど難しくありません。
ですが、型紙つくりの難しさはトップクラスですよ、

カジュアル的な場面で使われるタイプですが売り文句は足が接する底が革で作られているので底面から馴染んでくれます、といえます。

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デッキシューズなどは水はけがいいのでマッケイをかけた時に水がはいっても抜けるように、サイドからも水分が抜けるようにします。
デッキシューズなどはオイル系の革を使います。
クラークスのワラビーなどが代表的ですね。

袋モカシンの欠点は履いていると伸びやすい、という点です。
それを防ぐために周辺に紐を通したり、ベルトを通したりゴムを入れたりします。

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このギャザー部分の設計や縫製もコツがあります。

ムートンやカンガルーでリアルモカシンを作る会社もあり、そこらは足に対する柔らかさが抜群!
ここらは履かないとわからないですねぇ」

上級型紙セミナーでは実際に型紙から上記のように作成も行いました。
作るのは難しかった??
生徒さん「型紙作るのはやはり難しいですよ。
縫製はそれほどでもありませんでした。
独特で面白い型紙ですよ!」

モカシンってことで簡単そうに見えますが、実際の型紙は想像できないような形でしたねぇ。

古瀬先生「パターンのセミナーは型紙の勉強だけではありません。

なぜそうなるのか、どういう現場で使われている靴なのかもお教えします。」

販売現場の知識

古瀬先生は親御さんも靴メーカーでずっと靴つくり現場で働いていたからそのような知識や経験があるんですか?

「そんなことありません。

高校出てから4年靴販売の現場で学んでいました。
小売でいろいろな靴を見て触っているので型紙の理解がしやすかったですね。お客の声を直接聞き、何に難儀しているかを学ぶことが出来ましたよ。

たとえばウェスタンブーツなどは最初2,3人で脱ぎ履きするほどきついんですよ。で、その後は自分一人で脱ぎ履きできます。
最初にスポッと入るような靴は後々にルーズに緩んできますよ。
けど日本人は昔から『最初からスポッと履ける靴がいい靴』という認識がありますね。

靴は見た目が同じでもメーカーによっては性質が違うので面白いですよ。
もし小売で働くならばファッションシューズのセレクトショップなどがおすすめです。1社の靴だけじゃなく複数社の靴を見るべきですよ。

裏のまとめ方など各社に個性があるので見ていて面白いですよ。」

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