Japan Leather Award2012というイベントが欲しいもの

Japan Leather Award 2012の募集が7/17(火曜)までとなっています。
事前エントリーをすませて本エントリー9/14までに発送、という流れになっていますので
興味ある方は事前エントリーを忘れずに!
JLAの2012のテーマは
麗しきおくりもの 〜肌と肌が触れ合う、革だから伝えられることがある〜
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 このblogではこのコンテストがどういう趣旨でどういう作品が入賞しやすいか、という
ことをつらつらと書いていきましょうかね


「ムラキさん、このコンテストに入賞する作品って面白みないじゃないですか。
学生たちはなんであんなのが受かるんだ、と昨年の受賞作を見て言ってましたよ」

んじゃ、ちょいと前ふりが長いけど付き合ってくださいね。
このコンテストは主宰は日本皮革産業連合会、という皮革業界のお偉い団体が主催しています。
靴組合や鞄組合のみならずタンナー協会なども所属しているいわば
”日本の皮革産業のお偉方の集合体”と思ってくださいな。
 だからこのコンテストの面白い点の1つが
出展作品の条件に
「○国内事業者の製造したなめし革を使用していること
○国内事業者または個人によって製造(縫製など)された作品であること」

という点があげられます。
要は
「日本の国内の皮革産業を発展・促進させるのが目的なんだから海外の革なんざ
使うなよ&海外で作ったものを出すんじゃないよ」

という事ですわ。
「それは前述の不満の回答じゃないですよね?」
まぁ、長い前フリだと思いねぇ。
で、だ。
このコンテストのもう一つ面白い点は
プロ部門・アマチュア部門にわかれている点です。
プロ部門は
「紳士靴/婦人靴/メンズバッグ/レディースバッグ/
雑貨※1/エコレザー※2」ときっちりかっきり細分化されています。
他方アマチュア部門は「メンズ/レディース」という大雑把な分け方、かつ
賞金もプロに比べたら低いです。
じゃぁプロ・アマの区分はなに、というと自己申告です。
会社で働いているからプロ!でもいいし、イベントで売っているからプロ!でも
いいです。
ただ、プロ部門の審査基準は
1.コンセプト
2.機能性
3.デザイン
4.適正価格
5.技術力
アマ部門の審査基準は
1.コンセプト
2.機能性
3.デザイン
4.革新性
5.技術力
プロ部門に求められるのは「適正価格かどうか」
アマ部門に求められているのは「革新性があるかどうか」なんですよ。
「おまいらもプロを名乗る以上は出来不出来・技術力・デザイン力を考えた上で
適正、と思う値段を提示しなよ?それがプロだろ」というのがプロ部門。
「アマ部門は価格なんざ考えず俺らがどっきりするような革新あるものを見せろよ!
こじまりしたものつくらずにな!」というのがアマ部門。

学生さんが応募するならそりゃアマ部門に応募しなさいよ、と。
別に突拍子ないものでも面白いものでもなんでもいいんですよ。
ただ金取るつもりのプロ部門ならば市場で売れるものを提出しなさいよという
メッセージがあると思います。
実際今回のコンテストは受賞後に渋谷ロフト・梅田阪急・西宮阪急での展示・販売が
決まっています。
審査員にそれらのバイヤーも入っているってことなんですわ。
となると、彼らは「自分たちの売り場で売れる・売りたい!」と思うものを
推薦してきます。
プロ部門でも突拍子ないものでもいいんですよ。ただ、それがひとりよがりじゃなくて、
消費者がお金出したい、と思えるものを出さなきゃ受かり辛いと思います。
「僕はお金とって販売しているけど僕の作品は100人中2人にしか理解されないなぁ」という
品ならばアマ部門の方が受かりやすいです。
ただ、それでもバイヤー審査員の力は強いので彼らが好むようなものが受かりやすいでしょうなぁ。
「プロ部門の定義ってあるんですか?」
ないでしょうねぇ。自己申告でしょ。
ただ、前述しているようにプロ部門に求められているのは技術力やデザインを含めて、
適正価格を設定できているかどうか、という点。総合力です。
あと申し込みを見ればわかりますが、プロ部門のエントリーにはきちんと
”受賞作品の販売*3 可能かどうか”
●委託販売にあたっては、別途委託業者と受賞者(企業)、各展示会開催先の三者間での販売条件(販売スタッフを含む)などの調整が必要です。
●また、販売を希望されました受賞作品は、ある程度の在庫をご準備いただくことになります。

 という質問があります。
これは
「お前もプロを名乗るならばきちんと在庫抱えるくらいの覚悟もってプロ部門に応募しろよ。
言っとくけど、この3店舗で展示販売している間に在庫切れました、じゃ済まさないからな」

とか
「オーダーで作る、でもいいけどその際はそれなりの値段取れる品を応募しろよ」
というような意味が込められていると思いますわ。
きっちぃ言い方するならば「在庫抱える覚悟ないヤツや百貨店オーダーで10万超えないような品を
出すような奴はお呼びじゃないよ」という主張があるんじゃないかな~~~~と。
あくまで、個人的な意見ですよ、えぇ(・∀・)
今回のテーマは
麗しきおくりもの 〜肌と肌が触れ合う、革だから伝えられることがある〜
というものです。
これも考えると色々と深読みできる良いテーマであっちのblogで考察もしているんですけど、
この「おくりもの」という言葉には「ひとりよがりじゃなく、第三者がみて他の第三者に
あげたいおくりものを作りなさいよ」という意味があると思います。
こんなところで回答となりますかね?
コンテスト、ってのは出すことで色々と勉強になります。
自分の作っているものを他人様の作品と比べられる、ってのは
やっぱり経験になります。
自分のベストがどれくらいあるか、という自分を見つめなおす経験、
自分のベストを超えたものを作れる可能性がある機会、
他人の作品をじっくり見ることで自分と他人の出来の差異を自覚する試験場
そんな意味合いがあると思いますので出来れば作り手ならば出すことをおすすめします。

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