皮革試験所による第23回情報交換会がやっぱり面白かった part3 東京技術センターのヒールピン話

 仕事1割、趣味9割で聞きに行った皮革技術試験所の意見交換会。
詳しくはあっちのblogで見てもらうとして、、、
皮革試験所による第23回情報交換会がやっぱり面白かった part1 毛皮とエコレザーの話: レザークラフト・フェニックス
皮革試験所による第23回情報交換会がやっぱり面白かった part2 アワードグランプリの職人さん話と靴クリームの話: レザークラフト・フェニックス
5限目に話された東京皮革技術センターの話がものすごく濃ゆかったので靴関係の人が見るこちらに書いておきます。


この意見交換会、というのは15分の発表の後に自分で聞きたいところに話を聞きに行く、というシステムをとっています。
東京都立皮革技術センターさんが発表した内容は「婦人靴のヒール取付強さに関する問題点と改善策」でした。
〔5〕婦人靴のヒール取付強さに関する問題点と改善策近年、婦人靴のヒールの折れ、破損などのトラブルが続出しています。この事故は着用者の安全を脅かします。ここ数年、当所に持ち込まれる依頼試験のうち、約40%がヒール取付強さです。ヒール取付強さの向上は婦人靴業界にとって重要課題です。また、実際の事故ではISO測定法とは逆に踵側から爪先側に力が加わりヒールが取れるケースも見られます。そこで、靴材料とヒール取付強さの関係および実際の事故例を鑑みたヒール取付強さの新測定法について検討しましたのでご報告します。
この内容がものすごく濃いのだが発表者が話術・表示される資料がわかりやすく非常に面白いものでした。
資料もしっかりしたものが作成されており15分とは思えないほど中身の濃い話でした。
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下記写真がとても面白い話です。
ヒールにネジを取り付ける際にねじ込み・打ち込みならばねじ込みのほうが強度が強そうに思えるが実際には打ち込みのほうが強かった。
これはねじ込みは中のプラスチックが盛り上がってロスが出ている
打ち込みは瞬間的に打ち込まれ熱が発生して溶けたヒールにネジが瞬間的に埋没。
その後溶け込みが乾くので結果的にこっちのほうが強い、という衝撃の報告。
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 実際に主要なネジをすべて取り寄せ実際に調べる、適切な試験方法が無いので自分たちで新しく作り上げるなど実に面白い話でした。
 下手にまとめると間違って伝わりそうで怖いので興味ある方は一度東京の皮革技術センターにお問い合わせください。

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