靴クリームのコロンブスが相変わらずぶっとんでいた

「関西で革のイベントがあるといつのまにやら立っている」と言われることが増えたムラキです。
先日大阪で行われた皮革見本市を訪れました。
で、革を見にいっていたのですが結局コロンブスさんのブースで立ち話1時間ちょい。。
靴クリームのコロンブス | 靴磨きや革製品などのケアグッズトップメーカー
 HPみると「靴の手入れ剤販売か~」と思いますが、実際は靴制作や革で鞄を作る際に使う表面加工・コバ処理剤などを取り扱っています。
 つぅか個人的にはそっちのほうがメインです。
で、今回の新商品もとんでもないものがあり、その開発力の恐ろしさを見て貰いたいとおもいますわ☆
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コロンブスさん、先日はメールで細かいやり取りありがとうございましたわ。
おかげさまで目止め液も好評です。
柔らかい革のコバ処理ってどうやるの?: レザークラフト・フェニックス
「いえいえ、お役にたててなによりです。
どんどん紹介してくださいな」
では、、今日のこれはなに?
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「ウォームフィニッシャーという仕上げ剤です。
これを使うと靴の表面温度が10%~15%高くなります。
その分靴の内部が涼しくなりますね」
は!?
屋根の建築剤でそういう断熱をうたったものは知っているけどなんでまた?
「そりゃ今は節電意識も高まっていますし、夏場でも革靴を履く場合に少しでも涼しく、という気遣いですよ!
これは某革会社さんと共同で『涼しくなる革を作ろう』という開発過程で生み出された品です。」
相変わらず攻めの姿勢を貫いているなぁ。。
こっちの靴は?右と左で感じがぜんぜん違うけど??
左が薄くバッフィング(やすりがけ)した革だけど右は綺麗なキップだねぇ
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「これは目潰し仕上げ剤 クリーム状ベースコート、です。
粘度の高い液でこれを刷り込んで空バフをかけることで革の表面が目潰しされこのようぴっかぴかになります。」
下記写真の茶色い靴は右がぴっかぴかで濃ゆいけどこれもこのクリーム状ベースコートのおかげ?
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「いえ、これはクリームで軽く染色してからクリーム状ベースコートを施しています」
ほへ~
この奇抜なカラーリングは?
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「これらは靴を蛍光色に!というコンセプトで開発された品です。
従来はベルトなどで要望があった蛍光色のコバ液を販売していましたが最近このように革の吟面にも蛍光色が施せるようになりました。
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恐ろしいほどの蛍光色ですな(-_-;)
全然話変わるけど、、
クリーナーってなに?
さっきのベースコートの使用方法にもあったけど「clクリーナーを使ってから」って書いてあるやん?
どういう用途なんですか??
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「クリーナーとは人間の皮脂やホコリやゴムのりなどを落とします。
ですが汚れ落としの意味合い以上にその上に載せる染料などの食いつきを良くする、という面もあります」
サーフェイサーなどと同じ下地材ってこと?
「そうです。
clクリーナーは水性で油性のクリーナーもあります。
油性クリーナーのほうが汚れがよく落ちるのですが革の表面加工によっては色などを落としてしまいます。
ですのでケースバイケースで水性油性を使い分けます。」
これを使った方がいいの?
「断然いいですね。
染料などの食いつき染め付きは良くなりますよ。
さらにどういう塩基性か含金染料、どっちを使うか、なども関係しますが色落ちは落ちます」
なるほどなぁ。。。
そういや以前取引先から言われたんじゃが金属やプラスチックの表面についた瞬間接着剤って落とせるの?
「そういう薬品も当社で扱っています。
落としたい箇所に薬品を塗布し、乾かないようにビニールを被せて放置します。
その後に落としたい元の素材より柔らかい素材で瞬間接着剤をこそぎ落とします」
どういう意味?
「例えば金属に付着しているならプラスチックや木材のヘラでこそぎ落としましょう、ということです。
そうしないと元の素材に傷をつけますから」
なるほど!
いや、相変わらず勉強になりましたわ☆
いい革、とよく言われますが「~~のタンナーが作ったからいい革」とは思いません。
いい革が出来るかどうかは元となる原皮、タンナーの技術、費やす予算・人数、表面加工などによりすべて異なります。
「~~のタンナーが作ったから問答無用でいいもの」なんてことはありません。
原皮・タンナーの技術・表面加工、この3つが組み合わさって「購入者にとって良い革」かどうかが決まります。
コロンブスさんの薬品・仕上げ剤によってこの3つの要素のうちの「表面加工」はガラっと表情が変わります。
こういうテクニックや考え方もあるんだな、と靴制作の上でちょっとだけ覚えておいてくださいな。

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