13.4/6の整形靴講座:アインラーゲン制作前を動画で見てみよう
さて、整形靴セミナー8回目 複数のマテリアルの組み合わせとオーダーアインラーゲン(中敷き)の作製。
が、この日は私が昼過ぎで退散しなければならなく途中までしか取材できず。(あぁ無念)
まぁ順番に見て行きましょう。
下記を見てもらえればわかりますが、リュウマチや糖尿病にかかると足指が欠損することがあります。
アインラーゲンを作ることで欠損している状態でも歩きやすくなります。
ドイツでは靴職人さんは半医半商と呼ばれ「職人であると同時にお医者さん」という側面を持っています。
実際東洋医学でも足は第2の心臓といわれるほど体の健康に密接しています。
歩かないことで体の健康は急速に衰えます。
アインラーゲンを作る技能は人の健康を支える技能とも言えます。
さて、動画から先の話を。
ぢつは動画では私が12時過ぎに帰らなければならなく急遽古瀬先生に突貫作業をお願いしました(´・ω・`)
下記写真左にあるのがトリットシャウムに直接発泡素材を流し込んだもの。
右がトリットシャウムに1層シリコンをかぶせたもの。
直接流し込んだために発泡素材がトリットシャウムに食い込んでしまっています。本来はシリコンで1層作っておいたほうがきれいに型は作れます。
こちらは型に対してぴったりのアインラーゲンを作ったもの。
これは型に対してコルクなどで調整を加えたもの。
実際に足の指欠損・障害に対して痛みやより深い障害にならないように調整していきます。
で、調整した型に対してアインラーゲンを作成。
肯定的に順番に見るならば
1 フットプリントを取る
2 写真右にあるように足の型を作る
3 その型を基に左にあるような型を作り出す
4 その型に対してコルクで調整を施す
5 で、4で出来た型に対してアインラーゲン作成
中敷き1枚作成にしてもここまで手間がかかります。
古瀬先生、ここまで作ると大変やねぇ(´・ω・`)
古瀬先生「そうですよ。
アインラーゲン作成はお客に喜んでもらえるし、収入もでかいです。
妻と二人で店経営してた頃は、俺がオーダーアインラーゲン作りなど靴加工を行い、マッサージなどフットケアは妻に任せてましたが、かなりキツい仕事で、妻は自分自身が手首や手甲の腱鞘炎などに悩まされてました。 1日平均8名のお客様に対応してましたが、4名までに限定せざるを得ませんでした。
技能を身につけて、お客様から喜ばれて同時に収入が大きくなるのは嬉しい事ですが(幸せさえ感じるが)、その仕事も、それに関わる勉強も色々な意味で楽ではないですね。
靴の勉強は一生続きますよ」
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