足と靴の相関理論セミナー第1回開講。足は立体で測らないといけない。
今日は足と靴の相関理論セミナー第1回め、4人さんの出席となりました。
Contents
今日の話は
10/4 1回目 靴業界の流通業態、各国生産足数と輸出足数、販売シェア、日本における経済効果等
あれ?先生、カリキュラムちゃいますやん?写真見る限り計測の話してますやん
古瀬先生「今しているのはラスト設計に於ける踵幅と踵周囲の測定・計測です。
本来ならば足の解剖学〈下肢の骨〉についての授業でしたが、途中、受講生から
「私、靴の踵周りが緩くて…。 シューフィッティングでは、足長と足囲は測っても『踵幅や踵周りを測って云々』がない。
そんな測定や靴に対する計測って在るんでしょうか❔(^^;」
との質問があり、足とラストの踵周囲計測法を説明しています。
足の全長に対して17%の位置がヒールの先端となるヒールポイントと呼ばれる位置です。
(写真赤いポイント)
実際の体重はもうちょっと後ろにかかるのですが、人間の体重をかけるヒールの位置としてはこの17%の位置です。
平面ではなく、足は立体で計測しなければ靴には活かせられません。
カカトへの重心は前に前に、とかかってしまう。
ERVBGG:ERVDGGでは一定の比率が存在します。(上記写真ではぼやかしています)
VDは履き口を表し、VBはカカトの凸点、GGは外周を回ることを表す。
下記写真が骨頭からカカト周りを計測している写真ですね。
足の両端にある骨頭をERとし、履き口のVDをグルっと周回して反対のERに渡った数値をERVBGG、
足の両端にある骨頭をERとし、カカトの凸点のVDをグルっと周回して反対のERに渡った数値をERVBGG、
全体の7割にしか適用されませんが、残り3割はこれらの数値から外れます。
その際にどのような提案ができるかが、ということを学ぶためにもこれらの受業はとても大切です。
計測するときにヒールの分だけカカトをあげて計測しなければ意味がありません。
計測するときにヒールの分だけカカトをあげて計測しなければ意味がありません。
足は、ヒールが高くなるに連れて重心・負荷は前方に移動して踵周りは細く成ります。(逆にヒールカーブ角度は大きく成る) ので、足をヒールハイト設定の上で計測して、その靴・ラストとの差を計算します。 合致しているか❔否か❔が直ぐに判りますよ(*´・ω-)b
この計測方法の考え方はカガミ式
足にあう靴、となると漠然とした感覚でモノを作るではダメです。
数値にあわせてデータを計測することが重要です。
この授業ではデータにどのような意味があり、どのような取り方をするか、などを学んでいきます。
次回は、踵幅や踵周囲の計測実習を行います❗
昨年の様子は下記のとおりですね。
講座名 | 足と靴の相関理論セミナー |
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内容 | 「足を熟知して靴を考える」これが《善い靴作り》の基本です。 ヨーロッパ靴先進国の靴技能士養成機関に於ける基礎学習は、造形・色彩学や靴工学(製靴技法)、ファッションビジネス学は基より、靴に関係する解剖生理学や運動力学(歩行)、そして医学が必須です。 ヨーロッパでは靴は古くから「《半医・半商》、医学の領域が半分入ったビジネスだ」と言われています。 しかし日本の靴業界、特に若い製靴技術者や靴デザイナー達には最も乏しい知識だと言えます。 そこで、次の通り《足と靴の相関理論セミナー》を開催します。 |
講師 | 古瀬勝一(ふるせよしかず) 足と靴の健康介護サロン・プームス代表 イタリアARS SUTORIA称号 シューモデリスタ スティリスタ ドイツVFF認定 med.フースフレーガー(メディカルフットケアワーカー) Teacher | シューネクスト |
期間 | 2015年10月4日~2016年2月14日(全8回) 隔週日曜日 午前10時30分~午後5時30分 |
場所 | レザークラフトフェニックス3F 教室(参加人数により変更あり) |
授業目標 | 座学にて、足と靴の相関理論と既製靴型検査法の基礎を修得する。 |
授業日程と内容 | 10/4 1回目 靴業界の流通業態、各国生産足数と輸出足数、販売シェア、日本における経済効果等 10/25 2回目 テオリーⅠ 靴とデザインに関係する解剖生理学 Ⅰ 本セミナーの学び方 骨学 11/8 3回目 テオリーⅡ 足と靴型の相関 Ⅰ靴型への足骨格ポイント付け(靴型基線配列) 11/29 4回目 〃 足と靴型の相関 Ⅱ 靴型基線配列 既製靴型検査法 1/10 5回目 テオリーⅢ 歩行学(運動) 靴とデザインに関係する解剖生理学 Ⅱ 筋学 靭帯学 神経学 1/31 6回目 テオリーⅣ 足と皮膚の異常 Ⅰ 足の変形 2/14 7回目 テオリーⅤ 足と皮膚の異常 Ⅱ 皮膚の異常 糖尿病足 3/6 8回目 テオリーⅥ 国際商品知識 皮革計量 サイズ換算 靴型プロポーション |
定員 | 8名 (応募者8名以上の場合は会場を変更) ※但し、定員に満たない場合は、再募集の為に開催を延期する |
各自持参品 | 筆記用具、その他随時事前に連絡。 |
対象 | 製靴経験者、靴業界関連全般 但し、専門学校靴科や個人靴教室の教員・講師は受講不可 |
受講料 | 全8回 86,400円(税込) 別途資料代として5,400円頂戴いたします。 *会員の場合、 77,760円(税込) + 資料代 原則一括前納 |
お申込み | お申込み・お問い合わせ |
締め切り | 2015.9.26(土)まで |
過去の様子 | 足と靴の理論セミナー | シューネクスト |
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