足と靴の相関理論セミナー ラスト基線配列をみっちりと勉強
本セミナーは座学、あくまでも理論です。
本当は、頭でばかり考えてモヤモヤしているよりも、足とラスト(靴)の相関を確り理解する為に、確信を得る為に「実際に自分の手で自分の足から靴を作ってみる事」です。
自分で手掛けてみて初めて、お客様に対する自分の言葉に自信が持てます。 説得力が身に付きます❗と僕は思います。
《足長:後部足長(比率)》は、日本人の平均値=67.5%。 上田学園シューズ・二十歳の学生達の平均値=68%。 最大値=69.5%、最小値=67%。
この後部足長(の前足部の踏みつけエリア・中足骨々頭#1~#5 範囲)が足とラストで違っていた場合、足と靴にどのような支障が生じるのか❔をWB.を使って説明しました。
「踵とヒールカップの間に隙間が出来る」や「足とインソールの間(中底縦アーチ)に隙間が出来、踵と中足骨々頭下にテンションが掛かって角質の角化が生じる」、また「パンプスならば、サイド トップラインが笑う(開く)」などは、この後部足長比の不一致に因る事が多いです。
シューフィッティングの為の足の測定は足長と足囲は基より、踵幅と踵囲比、そして足長:後部足長比の計測(計算)も絶対に必要です。 また、それには、そこに在る靴(ラスト)が読める(検査出来る)事が大前提です。
上記画像は上田安子服飾専門学校でのボクの靴コースで黒板に書いたです。
前回まで、下肢・足部の骨や運動の方向について授業しました。
今度は、ラストに足骨格凸点を示し、各点を線で繋いで行きます。
先ず、触り程度ですが、足長:後部足長(比率)と、足:ラスト踵幅と踵囲を計測する大切さを説明しました。
これから、足と靴の踵周りの相関・足からラスト(靴)への計測とラスト(靴)から足への逆算などを詳細に授業して行きますよ(*´・ω-)b
《ラスト底面の振り角度》の平均は、中足根部=6∠°で前足部=4∠°。 開張が強い場合は中足部に更に2∠°。
写真の右図のように、例として、振りが強い欧米の靴・仮にエレガント サンダル(ミュール)を日本人が履いた場合、踵がインソールからハミ出し内返し転倒する危険性が高まる。 また、靴の場合ならば、踵はカウンターで押さえられて収まるけれど、前足部がズレて小趾に支障をきたす。 などなどをWB.で説明しました。
売店に立つ生徒さん方に「シューフィッティングの際、お客様へのご説明で、本当に自分自身の言葉に自信が持ててますか 頭の中で教本・マニュアルを慌て捲ったりしてませんか」と尋ねると、皆さん殆どが苦笑いされます。
シューズ学生の「解らない。判らない(T-T)」は、頭でばかり考えていて作らないからです。 次々作って数を粉す学生との差は歴然です。 きっと、同じ事が起こってるんでしょうね(^^;
自分の手で自分の足から自分のラストと靴を作ってみましょう 先ずは、自分の足からラストを知る事です(*⌒0⌒)b
※見学は可能ですので興味ある方は事前申し込みの上でご参加ください。
見学時間は15分程度でお願いします。
講座名 | 足と靴の相関理論セミナー |
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内容 | 「足を熟知して靴を考える」これが《善い靴作り》の基本です。 ヨーロッパ靴先進国の靴技能士養成機関に於ける基礎学習は、造形・色彩学や靴工学(製靴技法)、ファッションビジネス学は基より、靴に関係する解剖生理学や運動力学(歩行)、そして医学が必須です。 ヨーロッパでは靴は古くから「《半医・半商》、医学の領域が半分入ったビジネスだ」と言われています。 しかし日本の靴業界、特に若い製靴技術者や靴デザイナー達には最も乏しい知識だと言えます。 そこで、次の通り《足と靴の相関理論セミナー》を開催します。 |
講師 | 古瀬勝一(ふるせよしかず) 足と靴の健康介護サロン・プームス代表 イタリアARS SUTORIA称号 シューモデリスタ スティリスタ ドイツVFF認定 med.フースフレーガー(メディカルフットケアワーカー) Teacher | シューネクスト |
期間 | 2015年10月4日~2016年2月14日(全8回) 隔週日曜日 午前10時30分~午後5時30分 |
場所 | レザークラフトフェニックス3F 教室(参加人数により変更あり) |
授業目標 | 座学にて、足と靴の相関理論と既製靴型検査法の基礎を修得する。 |
授業日程と内容 | 10/4 1回目 靴業界の流通業態、各国生産足数と輸出足数、販売シェア、日本における経済効果等 10/25 2回目 テオリーⅠ 靴とデザインに関係する解剖生理学 Ⅰ 本セミナーの学び方 骨学 11/8 3回目 テオリーⅡ 足と靴型の相関 Ⅰ靴型への足骨格ポイント付け(靴型基線配列) 11/29 4回目 〃 足と靴型の相関 Ⅱ 靴型基線配列 既製靴型検査法 1/10 5回目 テオリーⅢ 歩行学(運動) 靴とデザインに関係する解剖生理学 Ⅱ 筋学 靭帯学 神経学 1/31 6回目 テオリーⅣ 足と皮膚の異常 Ⅰ 足の変形 2/14 7回目 テオリーⅤ 足と皮膚の異常 Ⅱ 皮膚の異常 糖尿病足 3/6 8回目 テオリーⅥ 国際商品知識 皮革計量 サイズ換算 靴型プロポーション |
定員 | 8名 (応募者8名以上の場合は会場を変更) ※但し、定員に満たない場合は、再募集の為に開催を延期する |
各自持参品 | 筆記用具、その他随時事前に連絡。 |
対象 | 製靴経験者、靴業界関連全般 但し、専門学校靴科や個人靴教室の教員・講師は受講不可 |
受講料 | 全8回 86,400円(税込) 別途資料代として5,400円頂戴いたします。 *会員の場合、 77,760円(税込) + 資料代 原則一括前納 |
お申込み | お申込み・お問い合わせ |
締め切り | 2015.9.26(土)まで |
過去の様子 | 足と靴の理論セミナー | シューネクスト |
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