はじめての手づくり靴セミナー 出来上がり!part2 削って貼ってみよう
今回のはじめての手づくり靴セミナーではセメンテッドと呼ばれる技法を使って
作ります。
セメンテッド式 Cemented Process
この製法は、つり込んだ甲と底とを糸で縫い付けないで接着剤で張り合わせるというもので、強力な接着剤の出現により、現在では製靴法の主流を占めるようになっています。
ってことで、次の工程は底と甲の合体です。
靴に限らず、接着剤は基本的にツルツルな面と相性が悪いです。
(瞬間接着剤は別かな)
ツルツル同士は言わずもがな、片方がツルツル、他方がザラザラ、でも
接着出来ない場合もあります。
セメンテッド式では甲と底を接着剤でつけるので少しでも接着力を高める
必要があります。
で、必要なのがこの削る、という工程です。
過去blogでもこの工程写真を載せています。
1日900足をあげる靴メーカーさんを見てきたpart1 1階から: 靴業界を元気にするNPO法人シューネクストBlog
グラインダーを使って一気に底部分を荒らしていきます。
写真左が荒らした状態ですね。
接着剤をぬりぬり。
この工程に使う接着剤は非常に強力です。
強力な接着剤ほどえげつない匂いがします。
先生、この匂いきつすぎですヨ、、、
「妊婦さんなどには嗅がせられない匂いですよねぇ」
接着剤を塗った後は乾燥させます。
この時に熱風機を使う人も多いです。
ホームセンターなどで9000円くらいで売っているかな。
ドライヤーの親玉、みたいな道具です。
シューネクストではこのような乾燥機を使います。
数分ほどで適度に乾燥してくれます。
接着剤乾燥後に甲と底を合体させます。
「この時は一発勝負ですから息を止めて行なってください。」
貼り直し不可なんですか?
「無理ですね~」
とりあえず先生がお手本を。
これで完成ですか?
「いえいえ。
この程度で接着は終わりません。
幸いにもこの部屋には圧着機がありますのでそれを使います」
おぉ!この悪そうな機械ですね!悪の秘密基地にありそうな機械ですよね!
プシュ~~~ッ!
純然たる疑問なんですが、、、この機械に手を挟んだらドウナリマス?
「潰れますね、確実に」
恐ろしいい、、、、
「この圧着機なんてぇ機械は個人工房などでは手に入りません。
ですので他の技法で圧着させます。
これもまたいつか見せますね」
他の方の底と甲の合体を見てみますと、、
合体の緊張する一瞬!
圧着機に掛ける前にポンポンでも圧着しておきます
おぉ!これで出来上がりですか!?
「この後に木型を抜いて中底を貼り付ける工程がまだありますよ~」
あとちょっとですな
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